shiryoseikyu_over.jpg
資料請求はこちらからどうぞ!

2014年10月27日

【教員採用】平成25 (2013)年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」Part 2

こんにちは。東京アカデミー東京校・お茶の水校の福田です

前回の続きです。


小・中・高校・特別支援学校における平成25(2013)年度のいじめの認知件数は、前回も書いた通り185,860件。過去最多となった前年度198,108件より12,249件減少しました。

そのうち現在の状況で「解決しているもの」は88.1%となっています。また、いじめの日常的な実態把握のために学校が直接児童生徒に対し行った具体的な方法は、「アンケート調査の実施」95.5%、「個別面談の実施」83.4%、「個人ノート等」53.4%となり、それぞれの項目で前年度より増加しました。

いじめの態様(内容)で最も多いのは「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」(119,756件)で相変わらずですが、「パソコンや携帯電話で中傷や嫌がらせ」が8,787件(前年度7,855 件)で932件増加し、調査項目を始めた2006年の倍近くに上り、着実に増えています。

都道府県別では、京都府の28,118件(1,000人当たり99.8件)が最多で、鳥取県の157件(同2.4件)が最少。相変わらず認知に関する統一ルールがないので、例年同様、大きなばらつきが出ています

ルールを決めても、バラツキが完全に無くなることはないでしょうが、方向性ぐらいは文部科学省と各都道府県市町村教育委員会で共有していただきたいですね。

京都府教委は「ささいな問題でもいじめとして報告した結果で、府が全国で特化して多いとは考えていない」としています【産経ニュースより】。ささいなものまで含めると、ほぼ1割がいじめとその可能性のある行為受けたということになります。

なお、前年度最多の32,167件だった鹿児島県は、今年度14,240件。県教委担当者は「(いじめに関する)アンケート実施の効果が大きい。従来のいじめを『した』『しない』の抽象的設問から、具体的な項目でチェックさせることで子どもの意識に変化が見られた」と語っています【産経ニュースより】。

一方、今年度最少の鳥取県教委の担当者は、「いじめになる手前の段階で学校が早期に対応し、未然防止できたことなどが考えられる」との見解です【朝日新聞デジタルより】。

皆さんもご存じかもしれませんが、いじめの件数はこの30年ほど、いじめによる自殺でいじめ問題が大きく注目された直後に急増し、その後減っていく流れを繰り返しています

第1のピークは1984〜1987年頃で、1986年には東京都の中学生が「葬式ごっこ」に象徴されるいじめを苦に自殺。第2のピークは1994〜1996年頃で、愛知県でやはり中学生が恐喝や暴行を含むいじめを継続的に受けて自殺。どちらも大きなニュースとなり、私もよく覚えています。第3のピークは2006年頃、第4のピークは2011年の大津市のいじめ自殺に代表される現在です(尾木直樹・著『いじめ問題をどう克服するか』より)。

全体の件数が減った理由について、文科省は都道府県教委からは防止対策を評価する声があがっているとしつつ、「積極的にいじめを把握しようという意識が低下していないか注視が必要」とも述べています【朝日新聞デジタルより】。


今回、文部科学省は「いじめ防止対策推進法を踏まえた学校の取組状況に関する調査について(pdf)」という資料も同時に公表しています。

この資料によると、いじめ防止対策推進法第13条に基づく「学校いじめ防止基本方針」を策定した小・中・高校・特別支援学校は、86.5%。同法第22条に基づく「学校におけるいじめの防止等の対策のための組織」を設置した学校は、93.8%。策定・設置は法的に必須とされていますので、遠からず100%になるはずです。

一方、「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」の「3.調査結果の要旨」によると、同法第12 条に規定する「地方いじめ防止基本方針」を策定済みなのは、都道府県で74.5%、市町村で23.8%。こちらは努力義務ということもあってか、特に市町村では低調ですね・・・。

「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」の各都道府県版は、教育委員会のウェブサイトにも掲載されている場合もありますので、志望自治体の結果を確認しておきましょう。

東京都教育委員会:平成25年度における児童・生徒の問題行動等の実態について

東京都内の公立小学校における児童の暴力行為が552件で過去最多となりました。ここ数年急増しており、都教育委員会は「感情をコントロールできない児童が増え、暴力の低年齢化が進んでいる」と分析。

学校側に問題があるのか、家庭環境に問題があるのかといった背景を把握した上で、「学校と家庭が連携しながら、感情をコントロールする力を育成」するための対策を検討するそうです。

なお、いじめの認知状況は、小学校5,581件(前年度7,187件)、中学校3,854件(前年度4,238件)、高校181件(前年度136件)、特別支援学校36件(前年度41件)です。

茨城県は朝日新聞デジタルの記事によると(まだ教育委員会ウェブサイトには掲載されていないようです)、県内の国公私立の小・中・高校での暴力行為の発生件数は前年度より144件多い2,074件。

内訳は小学校256件(対前年121件増)、中学校1,600件(対前年115件増)、高校218件(対前年92件減)。いじめの認知件数は4,706件で、前年度よりも522件減少しています。

先日も熊本でLINEいじめが原因と疑われる高校生の自殺がありましたね。

いじめ関連のデータや施策に関する知識は、教員採用試験対策としても、教員になってからのためにも必要ですので、注目しておきましょう目


posted by 東京アカデミー東京校 at 13:00| 東京 ☀| 教員採用試験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。